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物事追及集 二〇一七年一月版



地球はやはりがらんどうだった  「一月二十一日」

『地球はやはりがらんどうだった ケヴィン&マシュー・テイラー著 金城 俊哉訳 中丸 薫監修 徳間書店 2006年10月 1刷 ¥2,000+税』 (購入¥200税込み)

この本は、なかなか真面目そうに見えたので買ってみた。
ただ、始めの方は、人間は何処から来たか?もしかしたら宇宙人が?とかの話から解き始めたので、“こりゃ、ダメかな?”と思って居た。
しかし、読み続けると、次第に現代科学的に解釈されている色々事柄の説明・解釈の方が、実は相当“いい加減な仮説ばかり”ではないかと思えて来る。

例えば、五大大陸分離・移動説というのが定説になっているが、分裂する前の一つの大大陸に纏めようとすると、色々な箇所でギャップが残ってしまうらしい。
そのギャップは、適当に“元からそうだったんだ”、あるいは“大陸が、適当に伸びたり縮んだりしたからだ”で済ましているのだが、この著者達はそんな諸説群を、矛盾だらけだ!と強く否定しているわけだ。

で、過去から現在までの地球の状態を上手く説明するには、昔の地球がもう少し小さい約1/3サイズの球体だったこと、それが次第に膨らんだこと、地球の中は中空のはずだということを認めると、すんなり行くそうだ。
元々の地球の“表面殻”には、“大陸となるべき地面”で覆われていた。それが、地球が膨らむに連れて裂けて、分離したそうだ。
隙間を埋めたのは、“表面殻”の下/内側から湧いて出た多量の水・海水だという。
“表面殻”の内側は中空で、重力の発生源は、その(分厚い)“表面殻”由来なのだそうな。

これは、大変興味深い説で、確かに「重力」は「引力」だから、“地球の中心では、周りが引き合って無重量状態になっていても、理論的に何等可笑しくは無い!
ただ、人やモノが、その中心に安定的に留まっているコトは先ず無理で、バランスの崩れた方にふわふわ漂いながら引き寄せられて行くコトになるはず。
だから、そこが超高圧・超高温になっているという従来説は、明らかに迷信だということ。(笑)

・・・という事で、もしこの説を基に丁寧に地球学を再検証してみれば、興味深い事実・新説が一杯出て来るのではないかと思う。
でも、この本の発行からもう10年だが、この説があまり流行っていないことをみると、関心を持つ研究者はそれ程多くは居ないらしい。
だが、若い人たちの中から、科学的な再検証に挑戦する人達が出て来て、工学的・工業的に利用出来るように試みるのも、将来の夢として愉しい・面白いかも。



Visual C++事始  「一月九日」

『Visual C#のe本 金城 俊哉著 秀和システム 2011年5月 1刷 ¥1,500+税』 (購入¥510税込み)

Visual C++を使いたくて、正月早々からじたばたし始めたのだが、年末に買い込んでいたツール類(ディスク類)が、全部無駄だったと知った。知識不足が原因だが。(悔)
 *Visual J++       ¥1,164送料込み...ああ、見間違い!
 *Visual Studio 6.0 SP3   ¥1,140送料込み...ServicePackのみか!
 *Visual C++ 2005    ¥1,510送料込み...これって、無料版?!

当初、無料版Visual Studio 2015版を知って、これをインストールしてみたのだが、あまりにも便利過ぎる(?)為か、何が何だか分からず。
(辺境からやって来た老古人が、駅の最新式自動券売機の前で立ち尽くす感じ。苦笑)

もっと、単純なツールから始めたい!と願った。...で、改めてネット中を探し廻る。
やっと、無料版Visual C++ 2008を、単独でインストール出来るDVDが作成出来た!
さて、Visual C++ 2008をインストールして、そろりと“USBカメラの映像”を映し出すサンプル・ソースを試してみようとしたが、“ファイルが無い!”ってエラーばかり。何で?何で?...
参考に買って来た参考書(上記)は、一向に参考にならず。

...やがて、“何が分からないか?”が、やっと分かって来た!
(此処まで来るのに、相当疲れてしまった。でも、投資した金額は、以前に買ったVisual BASIC 6.0の約六千円よりも安く上がったわけだ。笑)

今まで使って来たVisual BASICでは、ほんの付け足し程度だった「#include xxx」などが、今回は大きな役割を持っていることだ。
それが、問題の「OpenCV」で、これらを上手く使えるように準備しないと、いけないってことらしい。
ところが、それを準備する為には、2008版では更に「CMake」とかいうツールが必要とか?
...ああ、まだまだ先は長い!
でも、何が分からないかが分かったら、後はその項目を丹念にネットで探せば、ちゃんと教えて貰えるだろうと思う。
ま、ゆっくりやろう♪



心配事の9割は  「一月一日」
『心配事の9割は起こらない 枡野 俊明著 三笠書房 2013年11月 10刷 ¥1,200+税』 (購入¥200税込み)

この本は、個人についての「心配事」が主だが、実は、私は、世の中の“心配事”(例えば、東南海地震の大災害やシナ・中国の経済崩壊など)も9割は、起こらないのではないかと疑っているので、この“表題”が気に入って買って来た。

この本の著者は、禅宗のお坊さんらしが、庭園デザイナーとしても活躍されているそうで、「世界が尊敬する日本人100人」の内のお一人だとか。
この本の中で書かれていることは、いずれも納得出来るし、私もそれを目指しているのだが、一番大切なのは『今の自分が置かれている状況や、やって出来ていることが最良だと思え(・・・いや、次にやることの次に最良なのだ)』ということらしい。
この辺りの解釈は、難しいといえば難しいのだが、例えば、食べ物を口にした時、それが毒でない限り、(常に)“美味しい物だ”と思いなさい!と解釈すると良さそう。
“いや、ワシ/ワタシはもっと美味しいものを知っているから、これは不味い!”と、“今そこに有りもしないモノ”と比較して、良し悪しを云々するなってことだろう。
それで何が得なのかと言えば、「心を落ち着かせることが出来る」という点かな。
勿論、向上心は忘れてはいないが、常に今は満足で居る状態なら、誰も文句はあるまいと思う。

ただ、こうした良い話は、大変有り難いのだが、こんな本を読まない人達や、読んでも一向に理解出来ない人達の多いことを思えば、「あーあ、勿体無いナァ!」と思う。でも、それで私自身が不満かと言うと、そうでもない。
まぁ、自分が出来ることは、自分で体得して、それを自ら実践することしか出来ないだろうし、またそれが一番だろうなと思っている。


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